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スキャナーの比較についてレポートします。 現在使用しているスキャナーの対応フォーマットとスキャン時間について表1にまとめました。同じフィルムをそれぞれのスキャナーでスキャンした結果を図1〜3に示します。 対応フォーマットの135は普通の35mmフィルム、120はブローニーフィルム、4×5は大判のシートフィルムを表しています。現時点で大判はまだスキャンしたことが無いので時間を記載していません。 NIKONのスキャナーはポストプロセッシング、Digital ICE(ごみ取り)、アンシャープマスクを全てOFFとしました。 EPSONのスキャナーはポストプロセッシングに関する設定はありません。ごみ取り、アンシャープマスクをOFFとしました。
図1〜3を見ると、解像度が最も高いのはNIKONのCOOLSCAN V EDということが分かります。ざらついているのはフィルムの粒子と思われます。DigitalGEMという粒状感低減のための機能があり、これを有効にすることで図2〜3のようなのっぺりした感じになります。EPSONの2機種は解像度に関してはあまり変わらない結果と言えます。 表1を見ると、スキャンスピードが一番速いのはEPSONのF-3200ということが分かります。エプソンのスキャナーは、画像を取り込み終わった後に画像をPCで処理しているような待ち時間があります。表の数字はこの時間も含んだ値となっています。よってスキャンの時間はPCのスペックによって変わってくると思います。なお、使用したPCのスペックはPentiumV 1GHz、メモリ2GBです。 通常、トリミングなどを行わないのであれば最大解像度でのスキャンは必要ありません。また、PCのディスプレイ上で600×400ピクセル程度のサイズで表示させることが目的であれば、私の場合135フィルムでは4倍の2400×1600ピクセルになるようにスキャンします。このときのスキャンの解像度は1700dpiなのでどの機種でも十分に足りていると言えます。この画像を1/4に縮小してアンシャープマスクをかけるのでスキャナーの違いはほとんど分からなくなります。 ここでは述べませんでしたが、COOLSCAN V EDはハードウェアによるごみ取り機能がとても優秀です。135フィルムを取り込むならCOOLSCAN V ED、それ以外のフォーマットならF-3200、規格外の変なフォーマット(笑)ならフラットベットスキャナーのGT-X750という使い分けが良いかなと思いました。
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図1. NIKON COOLSCAN V ED (3200dpiで取り込み) | ||||||||||||||||||||||||||||
図2. EPSON GT-X750 (3200dpiで取り込み) | ||||||||||||||||||||||||||||
図3. EPSON F-3200 (3200dpiで取り込み) 余談 最初に買ったのはCOOLSCAN V ED。フィルムメインで撮ることを考えた時に、カメラはしょぼくてもスキャナーは良いものをと思い購入。その後、ブローニーも必要だよねと思いGT-X750を購入。さすがにもう十分だろうと思っていましたが、そういえば4x5も必要だということに気が付いてF-3200を購入。3年間でスキャナーを3台も買う羽目になってしまいました。最初っからF-3200にしとけばよかったという罠(苦笑)。 | ||||||||||||||||||||||||||||
最終更新日:2008年6月8日 Katsura katsura@w9.dion.ne.jp | 創作造形(c)ボークス造形村 |